総括

<ベストファイブ>
1. 小さいおうち(中島京子)★★★★★

2. なずな(堀江敏幸)★★★★☆

なずな

なずな

3. 夜明けのパトロールドン・ウィンズロウ)★★★★☆

4. 未亡人の一年(上・下)(ジョン・アーヴィング)★★★★☆

未亡人の一年〈上〉 (新潮文庫)

未亡人の一年〈上〉 (新潮文庫)

未亡人の一年〈下〉 (新潮文庫)

未亡人の一年〈下〉 (新潮文庫)

5. 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活奥泉光)★★★☆☆

桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活

桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活

今年はやや小粒だったな。アーヴィングはもっと順位が上でもいいのだが、今年の本ではないので、ちょっと下にしておいた。クワコーは今から思うとかなり面白かった。ドラマで佐藤隆太というのは納得がいかないが。


今年は落語への興味がやや薄れたな。もちろん興味がなくなった訳ではないのでまた再燃する可能性は高いだろうけど。一方で芝居はコンスタントに観ていたな。ベストはやはり「90ミニッツ」だな。ヨーロッパ企画もかなり面白かった。来年の1月、2月は今から予定が結構入っているので楽しみだ。


3月11日の大震災で世の中は一変した。あんなことが現実に起こるなんて考えられなかった。でも実際に起こりうることが分かってしまった。平凡に思える日常がいかに大切なものなのかを痛感させられた。
ダンス・ダンス・ダンス』に出てくる「人というものはあっけなく死んでしまうものだ。人の生命というものは君が考えているよりもずっと脆いものなんだ。だから、人は悔いの残らないように人と接するべきなんだ。公平に、できることなら誠実に」という一節をまた思い出した。これからは今まで以上に一期一会を大切にしていきたい(人に対してだけではなく、本や芝居やワインやもろもろ全てに対して)。


来年が全ての人にとって良い年となることを祈っています。