らくだ工務店 第21回公演「火葬」

本人にしか言えない言葉がある。
例えばバナナの皮で転んだ人の「マジ滑るぜ」
例えばファーストキス直後の「なんか、ゴメン」
それは生々しく、経験した者でなければ解らない。
リアルであり、同時に永遠でもある。
世界新記録直後の「チョー気持ちいい」
腹を撃たれた男の「なんじゃこりゃ」
初めて宇宙から見た時の「地球は青かった
そして無口な父が病床の母に言った「愛してる」
僕にも、今だから言える言葉がある。


作、演出:石曽根有也
出演:林和義 古川悦史 河相我聞 大路恵美 中村真知子 今村裕次郎 / 岡まゆみ
2012年1月25日(水)〜2月15日(水) 下北沢OFF・OFFシアター

発売初日に早速申し込んだ。らくだ初のロングラン公演である。
もやは劇団員と言った方がいいのではないかという林、古川の両名に劇団員の今村は鉄板。それに前作に引き続いて河相我聞も出演する。河相我聞は準レギュラー化していく匂いがプンプンするね。さらに、KAKUTAに出ていた岡まゆみがらくだにも登場。私にとって未知数なのは大路、中村の両女優。彼女たちが上手く機能すれば、かなりいい芝居になりそうな予感がする。
今回は、通常の上演に加えて、【ディレクターズカット版】という上演もある。これは「通常の上演に加え、未公開のシーンを追加した特別版」らしい。まだ出来上がっていないものに対して、【ディレクターズカット版】というのもおかしな話だが、これはこれで興味深い。本当は【ディレクターズカット版】も観たいけど、そこまで自分の日程をやり繰りできるかどうかが微妙だな。