英国王のスピーチ ★★★☆☆ 109シネマズMM横浜

吃音(きつおん)に悩む英国王ジョージ6世が周囲の力を借りながら克服し、国民に愛される王になるまでを描く実話に基づく感動作。トロント国際映画祭で最高賞を受賞したのを皮切りに、世界各国の映画祭などで話題となっている。監督は、テレビ映画「エリザベス1世〜愛と陰謀の王宮〜」のトム・フーパージョージ6世を、『シングルマン』のコリン・ファースが演じている。弱みや欠点を抱えた一人の男の人間ドラマと、実話ならではの味わい深い展開が見どころ。


監督:トム・フーパー
脚本:デヴィッド・サイドラー
出演:コリン・ファース(ジョージ6世)、ジェフリー・ラッシュ(ライオネル・ローグ)、ヘレナ・ボナム=カーター(エリザベス)、ガイ・ピアースエドワード8世)、ティモシー・スポールウィンストン・チャーチル)、デレク・ジャコビ大司教コスモ・ラング)、ジェニファー・イーリー(ローグ夫人)

アカデミー賞発表前に観たのだが、感想を書く前に発表になってしまった。本作が、作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞の4冠を達成した。
ただ、観た感想としては、期待していたほどではなかったなあという感じ。前半はちょっとうとうとしてしまったし、話としては『ソーシャル・ネットワーク』の方が面白かった。
個人的に好きだからというのもあるが、ジェフリー・ラッシュは良かったね。ちょっとした表情に万感を込める演技はさすがだった。
ラストのラジオ演説が上手くいった後のジョージ6世とローグのやり取りにも痺れた。表面上はよそよそしくも思える言葉のやり取りにお互いの信頼関係の深さが実によく滲み出ていた。