チェルフィッチュ「ゾウガメのソニックライフ」

岸田國士戯曲賞受賞作家、岡田利規の書き下ろしによる新作。
演劇の新たな地平を常に切り拓いて来たチェルフィッチュが、活動拠点の横浜で、さらなる挑戦!


新しい作品を作るときは、常に新しい形式を伴っていたいものだと思います。
真に新しい、という意味ではありません。そんなものあるのかどうか、それは大いに疑わしいから。
自分たちにとっての新しい試みが必ずある、という程度の意味です。
それだって毎回必ずできているわけではありません。でも、できるだけそうでありたい。
今回もまたそうでありたいと考えているわけです。
今回は、わたしたちがわたしたちの生のありようを捉えようとする際、大抵の場合は複数の捉え方のあいだでゆらいでしまい、どうしたらいいか分からなくなってしまうということをできるだけ正直に描写するような作品にしたいと思っています。
言っている意味がよく分からないかもしれませんが、それは、僕にもよく分かっていないからです。
さまざまな矛盾がぶつかりあってにっちもさっちもいかないような作品、を作りたい。
たとえば、矛盾の現れのひとつとしてすでにあるのが、このタイトルです。速さと遅さが混在しています。


岡田利規


スタッフ・キャスト
作・演出/岡田利規
出演/山縣太一、松村翔子、足立智充、武田力、佐々木幸子


公演期間:2011.2.2(水)〜2.15(火)
会場:神奈川芸術劇場 大スタジオ

神奈川芸術劇場(KAAT)のWebチケット会員に登録してチケットを取った。随分早く発売するんだね。
「ゾウガメのソニックライフ」のハッシュタグ(#zougame)も既にあるし、特設サイト(http://zougame.chelfitsch.net/)もできている。
作品自体も楽しみだけど、KAATに行くのも楽しみだな。