エデン(近藤史恵)★★★☆☆ 8/2読了

あれから三年―。白石誓は、たった一人の日本人選手として、ツール・ド・フランスの舞台に立っていた。だが、すぐさま彼は、チームの存亡を賭けた駆け引きに巻き込まれ、外からは見えないプロスポーツの深淵を知る。そしてまた惨劇が…。ここは本当に「楽園」なのだろうか?過酷なレースを走り抜けた白石誓が見出した結論とは。

先日ツール・ド・フランスが閉幕し、特番も見たので、読むタイミングとしてはちょうど良かった。『サクリファイス』の続編で、本作では白石誓がツール・ド・フランスに挑戦している。実際のツール・ド・フランスでも新城が日本人として頑張っているので、小説にも現実味がある。
前作よりもミステリ的な要素は少ない。別になくても構わないんじゃないかと思うんだが、そうもいかないんだろうか。ストーリーはそれほど起伏に富んでいるわけではないのだが、なかなか面白く読めた。
今回のツールではアンディ・シュレックのマシントラブルの際にコンタドールが待たなかったということで物議を醸した。その後のトゥールマレーでの一騎打ちは見応えがあったね。やっぱり小説よりも実際のツールの方が面白いな。

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