インビクタス/負けざる者たち ★★★★☆ 109シネマズMM横浜

ジョン・カーリン原作のノンフィクション小説を、『グラン・トリノ』のクリント・イーストウッド監督が映画化した感動のドラマ。反アパルトヘイト運動に尽力し、南アフリカ共和国大統領となったネルソン・マンデラと、同国のラグビー代表チームのキャプテンとの人種を越えた友情を描く。主演は『ダークナイト』のモーガン・フリーマンと、『インフォーマント!』のマット・デイモン。新旧の名優たちが熱演する実話を基にした物語に胸が震える。


監督:クリント・イーストウッド
原作:ジョン・カーリン
脚本:アンソニー・ペッカム
出演:モーガン・フリーマンネルソン・マンデラ)、マット・デイモン(フランソワ・ピナール)

娘の土曜参観日だったのだが、別に来なくてもいいよというので、妻と一緒に映画を観に行った。妻と一緒に映画を観るなんて100年振りぐらいかもしれない。
1995年のワールドカップ南アフリカ大会の決勝、南アフリカスプリングボクス)vsニュージーランドオールブラックス)の試合にスプリングボクスのユニフォームと帽子を身につけてネルソン・マンデラが登場したのはよく覚えている。南アフリカの再興にスプリングボクスが大きな役割を果たした実話を元にしたストーリーだ。
マンデラ大統領の動向とラグビーチームの動向が大きな2つの柱なのだが、そこに黒人と白人の混成チームとなった大統領警護班の話が彩りを添えている。最初はいがみ合っていた両者が、最後には多少なりとも心が通じ合う様は、予定調和的とは言え、やはりグッと来るものがある。
それにつけても、マンデラ大統領の言葉がどれをとっても奥が深くて滋味に溢れている。一国を率いる人間にはやはりあれくらいの度量の大きさが欲しいよな。
ラグビーファンには必見なのは間違いないが(決勝はかなり忠実に再現しているらしい)、ラグビーのことは関係なしに、より多くの人に観て欲しい映画だ。きっと何かしら感じるところがあると思う。