ONEOR8 B面公演『シケモクと猿股』@THEATER GREEN BOX in BOX THEATER

ONEOR8B面公演とは、本公演では出来ない試みをやる企画です。
そこで私たちは田村を外してやろうと思いました。
10年前の拙い台本を、私たちの力で更に面白くするつもりです。
とは言いつつ、演出には松本祐子さんをお迎えしました。
私たちだけではやっぱり不安になったので。
(ONEOR8役者一同)


作:田村孝裕
演出:松本祐子(文学座


出演:
真樹夫:冨塚智 
知佐子:長嶺安奈(椿組) 
英二 :恩田隆一 
マーコ:和田ひろこ 
ガッツ:保倉大朔(unclejam)
足立 :伊藤俊輔
桜庭 :冨田直美 
竹村 :野本光一郎 


◆会場:THEATER GREEN BOX in BOX THEATER
(豊島区南池袋2-20-4 tel:03-3983-0644)


◆期間:2009年12月2日(水)〜12月6日(日)(全7ステージ)

「THEATER GREEN BOX in BOX THEATER」は初めて。なんかお寺が多い一角にある。席は最前列の中央という特等席。セットは昔ながらのタバコ屋の内側。
寝たきりのおばあちゃんを介護している兄妹(真樹夫と知佐子)の話。おばあちゃん思いの兄を演じた冨塚智が良かったね。妹役の長嶺安奈も可愛かった。ガッツ役の保倉大朔もまた良かった。彼は誰と絡んでるときも面白かった。ちょっと顔が春一番に似てるんだよな。すごい寒い設定で、「う〜寒い」とか言いながら額に汗がにじんでいるのが見えたときはちょっと笑ってしまった。
劇中で知佐子が「男ってすぐに疲れたとか言うんだよね。こっちが疲れていないとでも思ってるのかしら」と言うセリフがあるのだが、これって私の家ではまるで逆なんだよなと一人密かに思っていた。
冨田直美の不思議なヘルパーさん役も良かったし、みんないい味出していたんだけど、伊藤俊輔だけちょっと演技が浮いていた。彼のブログは読んでいて、一生懸命やっているのは分かるんだけど、でも彼の演技は残念な感じだった。
世の中には色々な芝居があっていいと思うけど、私はこの作品のように観終わった後にちょっと心が温かくなるような芝居が好きだな。