螻蛄(黒川博行)★★★☆☆ 9/13読了

「疫病神」コンビ、待望の復活。自称「建設コンサルタント」の二宮とイケイケヤクザの桑原は、五百万の信者を擁する伝法宗慧教寺派の宗宝『懐海聖人絵伝』をめぐるスキャンダルを嗅ぎつける。絵伝を金にしようと画策する二人を待ち受けるのは、巨大宗派の蜜に群がる悪党たち。最後に笑うのは一番の悪党か、羊の皮をかぶった狸・二宮か。巧妙な罠、逆転に次ぐ逆転、想像も及ばぬ金儲けの手法…ページをめくる手が止まらない、大人気シリーズの新たなる頂点。ノンストップ・ノワール・エンタテインメント。

「疫病神」コンビの過去の作品は読んだことがないが、独立しているので特に問題はない。最初のうちは、ちょっと話がややこしくて停滞するけど、そこを過ぎたら一気読みだった。
二宮と桑原の大阪弁のやり取りがとにかく面白い。『悪果』には及ばないけど、『煙霞』よりは面白かったね。

螻蛄
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新潮社 2009-07
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