ファミリーポートレイト(桜庭一樹)★★★☆☆ 4/5読了

ママの名前は、マコ。マコの娘は、コマコ。うつくしく、若く、魂は七色に輝く、そしてどうしようもなく残酷、な母の“ちいさな神”として生まれた娘の5歳から34歳までを描く。
怒涛のごとき展開と濃密な物語に圧倒されながらページを繰る手が止まらない第一部「旅」、紙上の文字がいまにも叫び出しそうな言葉の力に溢れ、この作品を同時代に読めた喜びに震える第二部「セルフポートレイト」――二部構成となる本書は、進化と深化が止まらないモンスター作家・桜庭一樹の新たな金字塔となった!  面白くて、どこまでも凄い!!!

ずいぶんと読むのに時間がかかった。母親と一緒に旅をする第一部は面白かったのだが、コマコだけになった第二部がつまらなかった。直木賞を受賞した自分の体験を元にして書かれたと思われる第二部で、作家としての覚悟みたいなものを声高に叫んでいるのだが、その叫びが大きければ大きいほど、読んでいるこちらは引いてしまう。「赤朽葉」の方が面白かったね。

ファミリーポートレイト
ファミリーポートレイト桜庭 一樹

講談社 2008-11-21
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おすすめ平均 star
star私の男 の次作ではない
starあくまでも想像の産物
starこれじゃ、2冊読む意味ないかも。

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