煙霞(黒川博行)★★★☆☆ 3/10読了

大阪の私立晴峰女子高校では、理事長の酒井が学校法人を私物化していた。美術講師の熊谷と音楽教諭の菜穂子は、酒井に不正の証拠をつきつけ、理事長退任と教員の身分保障を求める計画に同僚から誘われる。交渉は成功したかに見えたが、その後酒井と愛人が失踪。ふたりの行方を追った熊谷と菜穂子は、交渉を隠れ蓑にした理事長の財産強奪計画に巻き込まれていく―。悪党たちが駆け回るノンストップ騙しあい小説。

『悪果』が面白かったので読んでみたが、『悪果』には遠く及ばないなあ。出だしがちょっとまどろっこしいんだよな。騙し合いが始まる中盤はそれなりに面白いんだけど、最後がガチャガチャって性急に終わっちゃうところも残念。後出しのように後から判明する事実があったりとかして、やっぱり新聞連載だったからかなという感じ。

煙霞
煙霞黒川 博行

文藝春秋 2009-01
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おすすめ平均 star
starある程度面白い
star誘拐小説ですが、愉快痛快小説で楽しめました。
star待ってました〜☆

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