落語教育委員会 ― 柳家喜多八・三遊亭歌武蔵・柳家喬太郎三人会(横浜にぎわい座)

オープニングコント
入船亭遊一 : 干物箱
三遊亭歌武蔵: 鹿政談


仲入り


柳家喜多八 : 猫の災難
柳家喬太郎 : 初音の鼓

例によって日の出ラーメンでラーメン(鶏塩)食べてからにぎわい座へ。開演が普段よりも30分早いので、それだけは注意していた。
今回取れたチケットは2階席の最後列、しかも座席表に載っていないところだった。パイプ椅子を覚悟して入場すると、パイプ椅子ではなくて係員が待っていた。「ここの席の方ですか?」と言うので、「そうだ」と答えると、「チケットを交換致します」ということで何と一階席のチケットと交換してくれたのだ。しかも、これが良席だったのだ。推測するに、目一杯売ってしまってからキャンセルが出たか何かしたのだろう。とにもかくにも超ラッキーだった。年末ジャンボを買うのはもうちょっとあとにしたほうが良さそうだなw。


幕が開くと、高座はあるが座布団がない。そして着物ではなく何だかさえない格好をした喬太郎と歌武蔵が出てきて珍妙なコントを始めた。途中から喜多八も加わったこのコントは、携帯のマナーを促すコントだったのだ。あまりのぐだぐだぶりに笑ってしまった。


入船亭遊一は初めて。弟の「武士(たけし)」が大学を卒業しても就職せずにブラブラしていて、近所では「ニートたけし」と言われているなんてマクラ。「でもこれネタじゃなくて本当なんで、この話すると胸が痛むんです」なんて言っていた。「干物箱」はまあまあかな。佇まいがスッとしている噺家さんで、個人的には好印象だった。


今回のお目当ては三遊亭歌武蔵。「只今の協議について説明いたします」という決まり文句が聴けて嬉しかった。噺は小三治のDVDで見たことのある「鹿政談」。途中で出てくる悪者のキャラクターが思いっきりデフォルメしてあって楽しかったね。この噺はサゲが面白くないんだよな。誰か思い切って変えちゃえばいいのに。


仲入り後は喬太郎かと思いきや喜多八だった。酒の話のマクラから「猫の災難」へ。もうとにかくべらんめえの酔っぱらいやらせたら天下一品なんじゃないだろうか。また美味そうに酒を飲むんだよなあ。普段日本酒飲まないけど、観ている間中日本酒が飲みたくて仕方がなかった。


というわけで、喬太郎がトリ。マクラは色々な電車の車掌さんの面白いアナウンスの紹介。結構たっぷり話していた。噺は古典の「初音の鼓」。いつもは前の演者の噺を自分の噺に組み込んでくるんだけど、今回はそれはなかった。何もかもお見通しの殿様のおっとりした感じが良かったね。


この3人の組み合わせはいいね。また聴きたい。