悪夢のエレベーター シアタートラム

バーの副店長、小川(片桐仁)が後頭部の強烈な痛みを感じながら目を覚ますと、そこは急停止したエレベーターの中だった。同僚の送別会の後、酔いつぶれた女性スタッフをマンションまで送った帰りの出来事。一緒に乗り合わせていたのは、見るからに怪しいヤクザ風の男、富永(吹越満)ひたすらテンションの高いオカマ、マッキー(中村倫也)。そして、いかにも訳あり風な女子高生のカオル(高橋真唯)。エレベーターのボタンはどこを押しても全くの無反応。しかも誰もが携帯を持っておらず外部に助けを求められない状態であることが判明。小川は妊娠9ヶ月の妻から電話で「産まれそう!」のSOSを受け、急いで帰宅せねばならない状況でエレベーターに乗ったことを皆に告げ助けを求めるのだが・・・。


[原作・脚本] 木下半太(劇団ニコルソンズ) 小説「悪夢のエレベーター」(幻冬舎文庫)より
[演出] ダンカン
[出演] 吹越満片桐仁中村倫也高橋真唯


劇場:シアタートラム
公演期間:2008年09月12日(金)〜2008年09月21日(日)
劇場:シアター・ドラムシティ
公演期間:2008年09月25日(水)〜2008年09月28日(金)

舞台は黒一色でシンプルなんだけど、影絵みたいな映像を上手に使っていた。最初は笑いの要素が多いのだが、後半になるにつれて段々怖くなってくる。ネタバレになるので書けないが、当然どんでん返しもある。
吹越満片桐仁はもちろん良かったんだけど、オカマ役の中村倫也が予想以上に良かった。高橋真唯はもうちょっとかな。
カーテンコールでは演出家のダンカンも登場。カーテンコールでもちょっとした小芝居があったりして楽しかった。席が端の方だったので、エレベーターの内部がよく見えなかったのが残念だったが。