ランテルナマジカ(ディナー)

会社の人間と目黒のランテルナマジカへ。普段目黒なんて行かないから土地勘ゼロ。駅から数分歩いた住宅街の中にひっそりとそのお店はあった。入口は狭いのだが、奥は結構広い。男性スタッフが笑顔で迎えてくれた。オレンジのテーブルクロスが目に鮮やか。ナプキンには店名が刺繍されていた。
とりあえず、グラスのスプマンテを注文。メニューを見ていると、スタッフが本日のオススメの書かれた(イタリア語で)黒板を持ってきて、一品ずつ丁寧に説明してくれた。前菜は、そのオススメの中から「牛もも肉のカルパッチョ」、それからメニューで気になっていた「ローマ風、フリットの盛り合わせ」。プリモは「スカンピのトマトクリームソース、パッパルデッレ」、セコンドは「ゴールデンポーク・骨付きロース肉の炭火焼き」、それから魚は種類はお任せでアクアパッツァにしてもらうことにした。
最初にパンの入ったバスケットを持ってきてくれる。小さめのバゲットの他にフォカッチャとグリッシーニもある。スプマンテのアテとしては十分だ。最初に来たのはカルパッチョ。肉があまり生々しくなくて、生ハムのように見える。でも食べるとちゃんと牛肉の味がする。こういうカルパッチョは初めてだった。お次はフリットの盛り合わせ。真ん中にクワイのようなアーティチョーク。その周りにブロッコリー、ズッキーニ、ライスボールが配されていて、見た目にも可愛らしい。ズッキーニは中にチーズが入っていて、絶品の美味しさ。他のものもカリッと揚がっていて美味しかったね。
ワインはグラスの白に移行。少し大振りのグラスで出してくれた。パスタのパッパルデッレとは幅の広い平打ち麺のこと。これにソースが良く絡んで美味い。スカンピから出るダシがトマトクリームソースと絶妙にマッチしていた。
グラスの白を飲み終わり、ボトルの赤を注文。イタリアワインは全然分からないので、「しっかり目だけどタンニンがきつくないもの」ということで選んでもらった。
アクアパッツァの魚はスズキだった。やわらかくて美味しい。それでもって、旨味の出ているスープが美味しいんだよな。パンをお代わりして、スープを付けて食べた。
ラストのゴールデンポークは豪快だったなあ。骨付きのぶ厚い肉がガッツリ出てきて、スタッフがちゃんと取り分けてくれる。脂身も結構あるんだけど、その脂身も美味しいんだよな。ぶ厚いわりにはやわらかかったしね。
デザートはティラミスにしてエスプレッソ。ティラミスは味は普通だったけど、ボリュームが結構あった。ケチケチしてないところが嬉しい。
店の雰囲気、スタッフの対応、料理の質と量、すべて文句なしだね。横浜から行くのはちょっと面倒だけど、この店は必ず再訪することになるだろう。