最長片道切符の旅(宮脇俊三)★★★☆☆ 6/9読了

北海道・広尾から鹿児島・枕崎まで乗車距離13319.4キロ。昭和53年秋、時刻表と地図を片手に広尾を出発、紅葉前線と共に南下した34日間にわたるユーモラスな「大旅行」は、一筆書き乗車ブームの先駆けとなった。いくつかはすでに廃線となっており、車窓からの眺めも今では懐かしい。ベストセラーとなった昭和54年刊行の名著を復刻!

私は「鉄道ファン」ではないが、宮脇俊三の『時刻表2万キロ』と『最長片道切符の旅』のことはもちろん知っていた。いつか読みたいと思っていた折り、『最長片道切符の旅』が復刻されたので読んでみた。
飽きるかなと思ったけど飽きないね。描写は淡々としているけど、車窓からの風景、同乗者たちの描写、鉄道の歴史や土地の歴史、果ては文学におけるその土地の扱いなどまで筆が伸び、読んでいて「へえ〜」と思うこともしばしばだった。土地の名前や駅の名前も色々なものがあって面白かったね。
この本を一冊読むだけで、全国を旅した気分になれた。そのうち『時刻表2万キロ』も読んでみたい。

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