ヌガ/Le Nougat(ランチ)

確か雑誌で見つけてチェックしておいたお店。映画と映画の合間に行った。松坂屋の裏の方のちょっと地味な場所にある。映画が終わったのが12時頃。混んでると嫌だったので、教文館で時間をつぶして1時頃行った。
一階は開放的な造りになっていて、二階は落ち着いた雰囲気になっている。二階は先客が三組。思ったよりも空いていた。ウェイターが三人にウェイトレスが一人。ウェイトレスが二階の担当のようだ。みんなジーンズに白いYシャツという出で立ちで、カジュアルなんだけど非常に清潔感があった。そしてみんな男前&美人なんだよな。しかも感じがいいと来てる。これはポイントが高い。二階は三階部分が吹き抜けになっており、天井が高いので本当はそれほど広くないんだけどあまり狭さを感じない。
ランチはコースが2種類に単品がいくつか。コースのメニューAは、スープまたは前菜盛り合わせ、メイン、デザート、パン、ドリンク。メニューBは、スープ、サラダ、メイン、デザート、パン、ドリンク。メインはどちらも3種類から選べる。私はメニューAにして前菜盛り合わせをチョイス、メインはポークソテーにした。それから、前菜に合わせて、ミュスカデをグラスで頼んだ。
前菜盛り合わせは、小さなブルスケッタラタトゥイユ、キノコのソテーなど5種類。どれもきちんと手間のかけてある料理だった。前菜を食べている後半にメインが来てしまった。これはちょっと早すぎた。ミュスカデがなくなったので、今度はブルゴーニュ・ルージュをグラスで。シャンボール・ミュジニーを拠点にする女性醸造家のワインだったようだが、名前を忘れてしまった。香りも良く、味もなかなか良かった。
メインのポークソテーはカレー風味のマスタードソースがかかっており、付け合わせにチンゲンサイ、サヤエンドウ、インゲン、カブがたっぷり配されている。ちょっと中華っぽい感じで面白かった。肉がまた柔らかくてね。肉、野菜ともにボリュームたっぷりで大満足な一皿だった。
デザートはレモン風味のムースアイス。それに小さくカットされたフルーツが添えられている。このムースアイスがまた美味かった。固すぎず柔らかすぎずの食感が堪らない。ドリンクのアイスコーヒーも美味しかった。業務用のアイスコーヒーをただグラスに注いで出してきている店とは一線を画する美味しさだった。


この店は人に教えたくなくなるほど「アタリ」の店だった。私の思い描く理想のビストロに限りなく近い。ミュスカデにかすかにコルク片が浮いていたのと、メインが早く来すぎたのがマイナスポイントだが、これは多分たまたまだろう。料理の美味しさ、値段、接客態度の全てが私の考える水準をクリアしている。特に接客態度の良さに非常に好感が持てる。ワインを持ち込めるかどうかは訊かなかったが、可能であればワインを持ち込んで、今度は是非夜に行ってみたい。