映画エッセイである『世界は「使われなかった人生」であふれてる』の続編である。『暮らしの手帖』で連載されていたものだから前作は暮しの手帖社から出ていたのだが、今回はなぜか幻冬舎から出ている(調べたら前作の文庫がやはり幻冬舎から出ている)。前作の暮しの手帖社らしい装丁が好きだったので、なんだかちょっとガッカリした。
一編のボリュームが前作よりも少なくなったような気がする。その分前作ほど回りくどくなくスッキリ読める。観ようかどうしようか迷って結局観ていない映画の話はどれも魅力的に書かれていて、すぐにでもDVDをレンタルしたくなるし、既に観た映画の話では感動を新たにしてくれる。
但し、本当に肝心なところはぼかしているが、ある程度全体にわたって書いているので、あまり内容を知らずに観たい場合は、読み進めるのに注意が必要だ。
「愛」という言葉を口にできなかった二人のために | |
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