将棋名人戦第6局

青森県八戸市の八戸パークホテルで14日から行われた第65期名人戦七番勝負(毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第6局は15日午後10時39分、140手で挑戦者の郷田真隆九段(36)が森内俊之名人(36)を破り、対戦成績を3勝3敗とした。残り時間は郷田10分、森内1分。第7局は28、29の両日、愛知県蒲郡市の旬景浪漫銀波荘(しゅんけいろまんぎんぱそう)で行われる。

 森内が「十八世名人」まで、あと一歩かと思われた局面から、初の名人位を目指す郷田が執念を見せて大逆転勝ち。カド番をしのぎ、決着を最終局に持ち込んだ。

しかし驚いたね。夜中の番組を録画しておいて見たけど、あんな大逆転は何局に一局だろう? 攻め合いでの一手バッタリならよくあるけど、森内陣はほぼ手付かずで一方的に攻めてたからねえ。解説で島も言っていたけど、△5三香の王手に▲5五金と出て受ければ同香、同馬でそれまでだったのに。
それにしてもあの将棋がひっくり返るとは。「諦めたらそこで試合終了だよ」というか「勝負は下駄を履くまで分からない」というか、とにかく指し続けた郷田の執念が森内の鉄板を溶かしたのかもしれない。
NBAはスパーズのスイープであっさり終わってしまったが、名人戦は最終局へもつれこんだ。これは最終局が楽しみだな。