ソウ3 ★★★☆☆ TOHOシネマズ川崎

前作まではジグソウの“死のゲーム”を無理強いされた登場人物が生き延びられるかどうかを描いていたが、今回は少々趣向が異なる。ジグソウによって食肉工場に閉じ込められたのは、最愛の息子をひき逃げ野郎に殺されてしまった悲運の中年男。そんな彼が恨みある目撃者や裁判官らに“死をもって償わせるか、それとも赦しを与えるか”がゲームの焦点となる。

上映時間:108分
監督:ダーレン・リン・バウズマン
脚本:リー・ワネル
出演:トビン・ベル 、ショウニー・スミス 、アンガス・マクファーデンバハー・スーメクディナ・メイヤー 、J・ラローズ 、デブラ・リン・マッケイブ 、バリー・フラットマン 、エムポー・クワホー 、キム・ロバーツ 、コスタス・マンディロア 、ベッツィ・ラッセル 、アラン・ヴァン・スプラング 、ドニー・ウォールバー

怖い、グロい、そして痛い。途中で、なんでわざわざ観てるんだろうって自問自答してしまった。でも気になって観ずにいられないのだ。
物語の冒頭こそ2の続きだが、そこから新たなゲームが始まる。今回は「赦し」がテーマになっており、サスペンス性は1、2よりも劣る。その分殺人装置が凄いことになっているのだ。よくああいう残酷なこと思いつくよな。回想シーンでは1の種明かしもある。全体としては1、2の種明かしをしつつ新たな話も加えられた、とりあえずの完結編といった位置付けか。だから1、2を観ずに3だけ観てもあまり面白くないだろう。
既に4の脚本に取りかかっており、5まであるという話もある。公式サイトのネタばれ掲示板では、4でどのように話を続けていくかという話題で持ちきりだが、私はむしろ過去に遡るのではないかと考えている。「ソウ:エピソード1」とか「ソウ0」のように。そして、5作目で本当の完結編となる。まあ全くの憶測だけど。