第16回JTF翻訳祭

「翻訳の原点 翻訳業界の共通認識」
〜常識のように言われていることは正しいのか〜

技術翻訳、文芸翻訳、映像翻訳、出版翻訳、実務翻訳、産業翻訳、一般翻訳....等々。
世の中には様々な呼び名の翻訳があります。そしてそれぞれの分野で数多くのプロが活躍しています。
それではどの分野の翻訳が一番楽しいのでしょうか?
またどの分野の翻訳が実入りが良いのでしょうか?
「隣の芝生は青く見える」ものですが、意外な共通点や思わぬ相違点もあるようです。
各分野で活躍するトップクラスの翻訳者や業界関係者に熱く語っていただきます。

日本翻訳連盟主催の「翻訳祭」が10月12日(木)に開催される。なぜ紹介しているかというと、私がそういう関係の仕事をしているからですね。ちなみにうちの会社の社長は連盟の理事をしているのだ。概要は下記。私も参加する予定。

日時:平成18年10月12日(木)13:00〜19:30
場所:マツダホール(東京・八丁堀)
プログラム
◆講演1(13:10〜14:10)
 「翻訳は推理ゲームである」小川高義
◆パネルディスカッション(14:20〜16:20)
 「翻訳者の頭の中」〜翻訳しているとき、何を考えているのか・考えるべきなのか〜
◆講演2(16:30〜17:30)
 「進化するグローバルローカリゼーションプロバイダと翻訳者への期待」
◆翻訳プラザ(12:00〜17:00)入場無料
 ・展示・デモコーナー
 ・書籍・翻訳相談コーナー
◆交流パーティ(18:00〜19:30)

楽しみなのは、ジュンパ・ラヒリの翻訳でも知られる小川高義氏の講演だな。

小説を翻訳する立場から、文章を読むのはどんな仕事であるのか考える。もちろん翻訳は、外国語を読む、日本語を書く、という二つの部分から成り立つのだが、その出来映えは、ほとんど読む段階で決まる。書かれた文字は、いわば不完全な手がかりなので、そこから現場の状況を再現できるかどうか、名探偵になったようなつもりで、手がかりを調べる。その調べ方には探偵ごとの個性が出るかもしれない。

パネルディスカッションも、映像翻訳、文芸翻訳、実務翻訳と分野の違う翻訳者たちが意見をぶつけ合うみたいなので、こちらも楽しみ。講演2は実務翻訳関連の関係者向けかな。
別に翻訳を仕事にしている人じゃなくても、翻訳本が好きで、翻訳者って何を考えているのかなって興味がある人にも楽しめるプログラムじゃないだろうか。奮ってご参加ください。