前作の『ウォータースライドをのぼれ』同様、本作も中身はちょっと薄い。シリーズ全五作中、前三作と後二作では明らかに内容に差があるね。ただ本作も中身は薄いとはいえ、ニール・ケアリーものの雰囲気は味わえる。これで最後かと思うと、最後は読んでいてちょっと感傷的にもなった。また、いつかもっと大人になったニールを主人公にした続編を読んでみたいね。
それから、これはもう100万回くらい書いているんだけど、ニール・ケアリー初登場の『ストリート・キッズ』は傑作なので、是非読んでみて下さい。
無性に子どもを欲しがるカレンに戸惑う、結婚間近のニールに、またも仕事が!ラスヴェガスから帰ろうとしない八十六歳の爺さんを連れ戻せという。しかし、このご老体、なかなか手強く、まんまとニールの手をすり抜けてしまう。そして事態は奇妙な展開を見せた。爺さんが乗って逃げた車が空になって発見されたのだ。砂漠でニールを待ち受けていたものは何か?シリーズ最終巻。
砂漠で溺れるわけにはいかない | |
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ストリート・キッズ | |
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