ワールドカップ1次リーグF組 日本vsクロアチア

サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会第10日は18日、1次リーグF組の日本はニュルンベルクのフランケン競技場でクロアチアと0−0で引き分けた。日本は今大会初となる勝ち点1を挙げ、2大会連続の決勝トーナメント進出へわずかに望みをつないだ。日本は22日の1次リーグ最終戦のブラジル戦に勝つことが絶対条件で、クロアチア−オーストラリア戦の結果次第で1次リーグ突破の可能性もある。ブラジル戦で敗れると1998年大会と同じく1次リーグ敗退。
 12日の初戦でオーストラリアに1−3と逆転負けした日本は、より攻撃的な4バックの布陣で、DF加地亮(G大阪)とMF小笠原満男(鹿島)がともに先発で初出場。日本は前半20分すぎ、相手のPKをGK川口能活(磐田)が阻止するなど、ピンチを何度かしのいだ。攻撃では後半6分に柳沢敦(鹿島)が決定的なチャンスを逃し、中田英寿ボルトン)のミドルシュートもゴールに結び付かなかった。

オーストラリア戦の教訓は十分に活かされていた。後半頭から稲本を投入し、16分には玉田、40分には大黒とフレッシュな選手を積極的に投入した。ロングスローもケアしていたし、川口の不用意な飛び出しもなかった。中田を初めとしてミドルシュートも何本か出ていた。それでも引き分けるのが精いっぱいだった。
何がダメだったのか? ペナルティエリア内でのシュート数の少なさだろう。ゴール付近まではボールを運べるのにそこからシュートに結びつけられない。加地と柳沢のワンツーからの攻めがほぼ唯一のチャンスだったが、それも決められなかった。決定力不足というのは前から散々云われていることだが、ペナルティエリア内でシュート打てないんだから、決定力以前の問題だ。もちろん、クロアチアの身長が高かったこともあるし、ディフェンスも良かった。
川口も云っていたが、ラスト10分は足が止まっていた。見ていて非常にもどかしかった。戦術うんぬんよりも、90分間走れるだけの体力を付けるほうが先かもしれない。
多分この試合が今の日本代表の精一杯でしょう。この試合引き分けたことで、次のブラジル戦は勝つしかなくなってしまった。唯一の希望はブラジルがオーストラリアに勝ってグループリーグ突破を既に決めたことだな。但し、たとえブラジルに勝っても、クロアチアがオーストラリアに勝つと、得失点差で負ける可能性が高い。状況は第1戦終了時よりもさらに厳しくなったな。