オ・プレチェネッラでのディナー

妻の誕生日に合わせてオ・プレチェネッラでのディナーを予約しておいた。ランチは毎月のように行っているが、ディナーは過去に一度しか行ったことがない。家族で行くのは初めて。Yukaがおとなしくしていられるかどうかが心配だ。
あいにくの雨の中、出掛けるまでの間家でのんびりしていると宅急便が届いた。妻へのプレゼント用に高島屋に注文しておいたものだ。

母の日用のギフトなのだが、妻も母には違いないのでいいだろう。Yukaは早速チョコに手を伸ばしていた。

4時頃出掛けて、オ・プレチェネッラの前に高島屋へ。Yukaのおもちゃと妻の指輪を購入するため。私とYukaがおもちゃを見ている間に妻に指輪を選んでおいてもらう。Yukaはあっちこっち目移りして大変だったが、結局は以前から欲しがっていた「ふたりはプリキュア スプラッシュスター らくがきんちょプラス」にした。本当はもっと小さいものにして欲しかったんだが、これが欲しいんなら仕方がない。買ってあげるからレストランではおとなしくしててくれよと念を押す。妻と落ち合って、指輪を見に行くが、まだどれにするか決まっていなかった。隣り合っている「4℃」と「VENDOME AOYAMA」を行ったり来たりしている。ようやく「VENDOME AOYAMA」に決めたと思ったが、そこから肝心の指輪を決めるまでがまた長かった。こういうのがいいかなと思っていたデザインが試してみたらあまり似合わなかったので難航したようだ。結局はホワイトゴールドにダイヤが入ったものに決定。妻が選んでいる間、Yukaはしゃがみ込んで半分寝ていた。
予約していた6時ちょうどにオ・プレチェネッラへ。予約した時に頼んでおいたとおり一番奥の席に案内してもらった。ここはかなり引っ込んだ場所なので、多少Yukaがふざけてもなんとかなりそうだ。雨のせいか時間が早いせいか、まだ我々の他には客はいなかった。
まずは食前酒。大人は発泡酒を果肉たっぷりのグレープフルーツで割ったものを、Yukaにはシチリア産だったか、赤いオレンジジュースを注文。グレープフルーツが本当に新鮮で美味しかった。Yukaのをちょっと飲んでみたが、見た目がトマトジュースで味はオレンジジュースなので、変な感じだった。食前酒を飲みながらメニューを決めていく。これが楽しいんだよな。下手すると、食べている時よりも楽しいかもしれない。コースもあるが、もちろんコースは選ばない。


アンティパストは豚肉を使った冷製の3種盛り合わせ。ピッツァは「ネーレネーレ」というチーズを使わないピッツァ(妻がチーズが苦手のため)。プリモピアットは仔牛の挽肉の入ったラビオリ。セコンドピアットは魚介と野菜のグリル盛り合わせ。ドルチェはその時に選ぶことにした。注文しようとすると、「ネーレネーレ」はチーズが入っていませんよと注意される。分かっててそうしたんですよと言うと、ラビオリはチーズのソースがたっぷりかかっているんですが・・と言われてしまった。でもラビオリを食べたいと言ったのは妻だったので、変えずにそのままにした。
食事が決まったところで今度はワイン。ワインリストをもらって眺めると、イタリアワインしかなかった。フランスそれもブルゴーニュならば多少の勘は効くがイタリアワインは全然分からない。そこでカメリエーレに相談して決めることにした。赤にすることは決めていたので、そこから色々希望を言って、最終的に2本に絞られ、結局ミディアムボディの「ロッソ・トスカーナ」というワインに落ち着いた。でも「ロッソ・トスカーナ」って、トスカーナの赤ワインという意味だから、もっと細かい名前があるはずなんだよな。
開けてもらってテイスティング(目の前で開けるのではなく、奥で開けてきた)。香りは控えめだけど華やか。味はバランスが取れていて、何にでも合いそうだった。ボトルをテーブルに置いていってくれず、どこかに持って行ってしまうので、ヴィンテージを確認するのを忘れてしまった。まあ、若いワインだと思うけど。目の前で開けてくれないのと、ボトルをテーブルに置いておいてくれないのは難点だな。
アンティパストの豚肉は、タンとテリーヌとハムの3種類。テリーヌとハムは自家製で、テリーヌにはピスタチオなどが入っており、ハムには耳などの色々な部位が使われていた。この盛り合わせは美味しかったねえ。パンをせっせと食べていたYukaも美味しいと言って食べていた。
ピッツァは生地に黒こしょうなど何種類かのスパイスがまぶしてあり、その上に焦げ目も香ばしい野菜(グリーンアスパラ、サヤインゲン、パプリカなど)がたっぷりのっている。驚いたのは、生地を膨らませて作った小さなアヒルのようなものがピッツァにくっついていたこと。こんなの初めて見た。Yukaがいたからサービスしてくれたのかもしれない。これだけでも写真撮ればよかった。食べるのに夢中で写真を取り損ねてしまった。
パスタは最初から2つの皿に取り分けて持ってきてくれた。ただ、パスタは2つに分けちゃうと一人分がかなり少ないね。ラビオリの上にグリーン系の野菜とチーズのソースがかかっている。ラビオリは美味しかったなあ。もっと沢山食べたかった。
少し前から話し合っていたが、この時点でこのままでは足りないということがはっきりしてきた。そこで、ピッツァをもう1枚追加で注文した。チーズが苦手の妻だが、ピッツァにチーズがのっていないと物足りないということが分かったらしく、今度はチーズののったものにした。水牛の乳100%のモッツァレラ(イタリアから直輸入しているらしい)とルッコラ等ののったパスタ(名前は忘れた)。このピッツァがまた美味しかった。この店に来て一度に2種類のピッツァを食べたことはないので大満足である。
セコンドピアットの魚介は白身魚、エビ、イカ、ホタテなど。どれも香ばしく焼けていて(エビだけは半生)美味しかった。
お楽しみのドルチェは、妻がチョコレートケーキとシャーベット。私は全部グラスに入った3種盛り合わせ。Yukaは私の3つのうちの1つ(パンナコッタ)と妻のシャーベットをほとんど一人で食べてしまった。食後の飲み物はカプチーノにした。泡で描く絵は、妻のものがハートで、私のものが目をつむった女の子だった。我が家でもカプチーノは飲んでいるけど、レストランで飲むカプチーノはやはりひと味違うね。
6時に入って、食べ終わったのは9時近かった(この頃には席も大分埋まっていた)。たっぷり食べて飲んで大満足である。今回はセコンドピアットを魚介にしたので、次回は肉にしようかな。パスタの量がやや少ないから、アンティパスト+ピッツァ1枚+パスタそれぞれ一皿+セコンドピアット(肉料理)+ドルチェそれぞれ一皿という構成がいいかもしれない(もしくは、パスタもシェアして、セコンドピアットで肉と魚を一皿ずつとるか)。今度行くとしたら私の誕生日かなあ。