クリスマス・プレゼント(ジェフリー・ディーバー)★★★☆☆ 3/14読了

スーパーモデルが選んだ究極のストーカー撃退法、オタク少年の逆襲譚、未亡人と詐欺師の騙しあい、釣り好きのエリートの秘密の釣果、有閑マダム相手の精神分析医の野望など、ディーヴァー度が凝縮されたミステリ16作品。リンカーン・ライムとアメリア・サックスが登場する「クリスマス・プレゼント」は書き下ろし。

「どんでん返し16連発」と帯にはあるが、短篇の場合、どんでん返しがあると分かっていればいるほどオチが読めてしまう。半分以上はオチが分かっちゃったな。裏の裏かいてくれると良かったんだけど。
そんな中、「被包含犯罪」という法廷物はなかなか良かった。短篇で法廷物というのも珍しいが、検察と被告のやりとりがきちんと描かれていたし、オチも決まっていた。表題作の「クリスマス・プレゼント」はイマイチかな。

クリスマス・プレゼント
クリスマス・プレゼントジェフリー ディーヴァー Jeffery Deaver 池田 真紀子

文藝春秋 2005-12
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