力道山 ★★★★☆ シネセゾン渋谷

1945年。貧困の祖国を離れ、いい暮らしを夢見て相撲取りになるため、単身日本に渡ってきたシルラク。だがそこは先輩力士からの厳しい指導を耐え忍ぶ辛い日々が待っていた。そんなある日、力士のタニマチ菅野の世話で座敷に上がる芸者の綾と出会う。身寄りのないもの同士深い愛情で結ばれていく二人。心の支えを得たシルラクは、力士“力道山”となり関脇にまで登り詰める。順調に綱取りを目指す力道山であったが、そこには目に見えない民族の「壁」が存在していた・・・。

上映時間:149分
監督:ソン・ヘソン
脚本:ソン・ヘソン
出演:ソル・ギョング藤竜也中谷美紀萩原聖人鈴木砂羽山本太郎

力道山は1963年に亡くなっているので、当然私はリアルタイムに力道山を見たことはない。だから写真とかテレビでしか見たことないし、どんな人生だったのかなんてまるで知らなかった。それでも主演のソル・ギョングの顔がだんだん力道山に見えてくるから不思議だ。それだけソル・ギョングは熱演だった。特にファイトシーンは素晴らしかった。『シンデレラマン』のファイトシーンも素晴らしかったけど、それに匹敵する。脇を固める藤竜也中谷美紀萩原聖人もそれぞれ良かったね。今は亡き橋本真也横綱役で元気な姿を見せている。