カーサ・コステ・ピアーネ・プロセッコ・シュール・リー 2016

カーサ・コステ・ピアーネはヴァルドッビアーデネでフォッラドール家によって営まれるワイナリー。粘土質の急斜面の畑で栽培されているグレーラの樹齢は80年を超えています。圧倒的にシャルマー方式が多いプロセッコにあって、瓶内2次発酵を行い、澱の旨みを活かすためにあえて澱引きを行わずに出荷する造り手です。そのため、少し濁りがあるのが特徴です。
優しく爽やかな口当たりの中に、豊かな葡萄の旨みとミネラルが感じられる、自然で味わい深いプロセッコです。
グレーラ100%

いのししやにて購入。割と酸味が強かったが、夏場はそれでもいいね。

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新聞記者 ★★★☆☆ シネマジャック&ベティ

「怪しい彼女」などで知られる韓国の演技派女優シム・ウンギョンと松坂桃李がダブル主演を務める社会派サスペンス。東京新聞記者・望月衣塑子の同名ベストセラーを原案に、若き新聞記者とエリート官僚の対峙と葛藤をオリジナルストーリーで描き出す。東都新聞の記者・吉岡エリカのもとに、医療系大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届く。日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育ち、強い思いを秘めて日本の新聞社で働く彼女は、真相を突き止めるべく調査に乗り出す。一方、内閣情報調査室の官僚・杉原は、現政権に不都合なニュースをコントロールする任務に葛藤していた。そんなある日、杉原は尊敬するかつての上司・神崎と久々に再会するが、神崎はその数日後に投身自殺をしてしまう。真実に迫ろうともがく吉岡と、政権の暗部に気づき選択を迫られる杉原。そんな2人の人生が交差し、ある事実が明らかになる。監督は「デイアンドナイト」の藤井道人
監督:藤井道人
原案:望月衣塑子、河村光庸
脚本:詩森ろば、高石明彦、藤井道人
出演:シム・ウンギョン(吉岡エリカ)、松坂桃李(杉原拓海)、本田翼(杉原奈津美)、高橋努(都築亮一)、西田尚美(神崎伸子)、高橋和也(神崎俊尚)、北村有起哉(陣野和正)、田中哲司(多田智也)

期待に違わぬ力作だった。特に東都新聞の記者・吉岡エリカを演じたシム・ウンギョンが良かった。ラストシーンで杉原拓海役の松坂桃李は何と言ったのか。これは観る者に委ねられる訳だが、表情からするとネガティブ系の発言のようだね。新聞記者などの報道関係者には政府の意向に忖度するような、阿るような報道ではなくて、常に真実のみを報道してもらいたいね。

私たち異者は(スティーヴン・ミルハウザー)★★★☆☆ 8/20読了

通りすがりの男がいきなり平手打ちを食わせてくる事件が続発する「平手打ち」。いつのまにか町に現われ、急速に拡大していく大型店舗をめぐる「The Next Thing」。空から謎の物体が到来する「大気圏外空間からの侵入」。“異者”となった私と二人の女性との奇妙な交流を描く表題作など、精緻な筆が冴えわたる味わい深い7篇。

どれも不思議な話だけど、ちゃんと書き込んであるから奥行きがあるんだよな。個人的には「闇と未知の物語集、第十四巻「白い手袋」」が良かったな。特にラストが素晴らしい。

mondo(ランチ)

妻と娘は妻の実家に帰り、私は久しぶりのmondoへ。大テーブルになってから1人で行くのは初めてだな。暑かったので最初はビール。生ではなく瓶ビールだった。それはいいのだが、500ml瓶は1人にはちょっと多かった。
突き出しは例によって「お野菜のスープとオリーブのフリット」。

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前菜その1は「鰹のタルタルと発酵野菜のエキス」。「発酵野菜のエキス」とは、石原さんのぬか漬けのエキスである。ぬか漬けの香りのする鰹のタルタルというのが不思議に美味い。ワインはスロヴェニアのオレンジワイン。これなかなか良かったな。

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突き出しその2は「太刀魚のローストと緑茄子」。faloの太刀魚とはまた違ったアプローチ。この太刀魚が蒸したのかと思うほどフワフワだった。緑茄子って初めて食べたけど、これも美味しかった。ワインは南のもののせいかアルコール度が高めだった。

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プリモその1は「"タリオリーニ" 江戸前穴子と青唐辛子」。これが抜群に美味しかった。個人的には宮木さんの良さはパスタに一番よく現ると思う。ワインはノジオラ。このワインが何気ない感じなんだけど、とても美味しかった。このワインは自分でも買いたいな。

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プリモその2は「"ニョッキ" 京中熟成但馬牛とポルチーニ茸のラグー」。既視感は感じるがこれも美味しい。但馬牛がちょっと焦げてるっぽいところがいいんだよな。
ワインは赤を3種類並べてくれた。こういうのは嬉しい。

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メインは「イベリコ豚肩ロースとお日さま農園のお野菜の炭火焼き」。例によって、メインになると普通になってしまう。普通に美味しいんだけど。ワインはそのまま赤3種類。どれも美味しかったね。

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ドルチェは「スイカとカルピス・ヨーグルトのソルベ」。これはちょっと変わってて面白かった。食後酒も1杯頂いた。

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小菓子とコーヒーでフィニッシュ。総じてメニューには既視感を感じるけど、それでもやっぱり美味しい。田村さんのワインセレクトも相変わらずいいね。ただ、大テーブルで1人だと、以前よりも寂しい感は増すかな。

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シャトー・レ・ヴァロンティーン ル・カプリース・ド・クレモンティーヌ・ロゼ 2018

フランスではスーパーマーケットのワイン売場でも白ワインよりロゼワインの棚がはるかに広くなるほど、誰もが日常的にロゼワインのある生活を楽しんでいます。しっかりとしたボリュームがありながらフレッシュ&フルーティな要素も兼ね備えたロゼは、肉料理・魚料理・野菜料理とあらゆる料理ときれいにマリアージュ。しかも見た目が華やかなピンク色とくれば、テーブルを素敵に彩るのにこれほど便利なものはないですよね。みんなでワインを飲むときに、それぞれの好みと選んだ料理に合わせるより、ロゼを選べば1本で万事OK。合理主義的なフランス人が選ぶのもうなずけます。
カプリース・ド・クレモンティーヌは、プロヴァンス・ロゼの名手『シャトー・レ・ヴァロンティーン』が手掛けた超人気ワイン。「地中海の最も偉大なワイン」と称賛され、多くのラグジュアリーホテルにも採用されるそのロゼワインは、セレブリティたちが南仏でヴァカンスを過ごすときの頼もしきパートナーとなっています。

Firadisにて購入。何回か飲んでいるワイン。辛口のロゼは料理に合わせやすくていいね。

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むらさきのスカートの女(今村夏子)★★★☆☆ 8/13読了

近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性のことが、気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で働きだすように誘導し……。

前作の『父と私の桜尾通り商店街』はイマイチだったが、これは面白かった。芥川賞を受賞しただけのことはあるかな。表紙の、二組4本の脚が入ったスカートの絵が内容を暗示している。むらさきのスカートの女は実在するのか、語り手本人がむらさきのスカートの女ではないのかと思わせるところがミソだな。

ころべばいいのに(ヨシタケシンスケ)★★★☆☆ 8/12読了

発想えほん第4弾。きらいな人がいてもいいんじゃない!ヨシタケシンスケ流こころの処方箋。イヤな気持ちって、自分ではどうしようもないどしゃぶりの雨のようなもの。そんなときはね・・・!

ネガティブ系な発想からスタートしている絵本。『思わず考えちゃう』とも通じている気がする。まあ、子どもでも大人でも、むらさきの嫌な奴をくっつけて生きてるよな。このむらさきの嫌な奴をいかに大きくしないようにするかがポイントなんだよな。