カミッロ・ドナーティ マルヴァジーア・ローザ 2017

マルヴァジーア・ローザは、マルヴァジーア・フリッツァンテを造る最後の工程で、一時的に醗酵を止めたアルコール度数2.5~5%ほどの赤の微発泡ワイン用のモストを入れ、瓶内二次醗酵を行った微発泡ロゼワイン
オレンジが混ざるピンクの色合い、皮ごと桃を絞ったような香りにオレンジの皮のようなニュアンス。さらに紅茶のような複雑さも感じられます。
白葡萄と黒葡萄両方の旨みが満ちていて、そこに柔らかな泡立ちがすっと爽やかさを加えてくれます。
なかなか似たワインが他に見当たらないものですので、これはぜひ体験してください!
2,000円台でこれだけ素直に美味しくて、しかも個性的で面白いものもなかなかないと思います。

いのししやにて購入。夕飯はまず、「家事ヤロウ」でやっていた魚焼きグリルで作るタンドリーチキン。肉をひっくり返して皮目を上にしてからの火加減を間違えて焦がしてしまった。もっと弱火にしなきゃ駄目だったな。出来上がりの見た目はアレだけど、味は美味しかった。そのうちリベンジしよう。ラタトゥイユは満足のいく仕上がりだった。
ワインは最初赤にしようと思ったのだが、迷った末に冷やしておいたマルヴァジーア・ローザにした。このワインは何度飲んでも本当に美味い。

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エスパーニャ・オウテンティカ セタ カヴァ ブリュット・レゼルヴァ

アペリティフとして前菜、軽い食事に最適。また、白身の肉、鶏肉料理、魚、シーフードにも合う。
全て自社所有のブドウ畑で栽培するブドウから醸造。緑がかった、わらのような淡黄色。非常にすっきりとしていて、果実の香りが感じられる。カヴァブリュットの特徴である柔らかくドライで、バランスの良い口当たり。ボデガス・エスパーニャ・アウテンティカは2005年に創設された。オールドワールドワインを生産するスペインは、昔ながらのワイン醸造法で造られたバラエタルワインをニューワールドワインのアプローチ方法で市場に提案することを得意とする。

ウメムラにて購入。夕飯は久し振りのケンタッキー。というわけで泡を。まずまず美味しかった。フライドチキンにはfalo特製の七味をかけると美味いのだが、さすがに七味の風味が大分飛んでしまったな。

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静かに、ねぇ、静かに(本谷有希子)★★★☆☆ 7/6読了

芥川賞受賞から2年、本谷有希子が描くSNS狂騒曲!海外旅行でインスタにアップする写真で"本当”を実感する僕たち、ネットショッピング依存症から抜け出せず夫に携帯を取り上げられた妻、自分たちだけの"印”を世間に見せるために動画撮影をする夫婦――。SNSに頼り、翻弄され、救われる私たちの空騒ぎ。

中編が3つ収録されている。冒頭の「本当の旅」が秀逸。実に見事に現代社会を揶揄していて、背筋が寒くなる。残りの2編は読んでいて、いや~な気持ちになった。上手いんだけどね。「本当の旅」は8月に舞台もある。多分観に行けないけど、どう舞台化するのか興味があるね。

アキラとあきら(池井戸潤)★★★☆☆ 7/5読了

零細工場の息子・山崎瑛と大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬。生まれも育ちも違うふたりは、互いに宿命を背負い、自らの運命に抗って生きてきた。やがてふたりが出会い、それぞれの人生が交差したとき、かつてない過酷な試練が降りかかる。逆境に立ち向かうふたりのアキラの、人生を賭した戦いが始まった―。感動の青春巨篇。

弟に借りっぱなしだった本をようやく読んだ。金持ちのアキラと貧乏人のあきらが入れ替わる話かと思ったら、そんな単純な話ではなかった(当たり前か)。割と初期の頃の作品のようだが、まずまず面白かったね。

ミシェル・ラファルジュ・ブルゴーニュ・パストゥグラン・レクセプション 2013

ブルゴーニュ本来の旨みを持ったヴォルネーの数々を生み出す パーカー★★★★★の 偉大な造り手、ミシェル・ラファルジュ!
ヴォルネーの出来映えはもちろんのこと、この生産者に限って 言えば一番お手頃なワインであるブルゴーニュ・パストゥグランも 村名ワインやプルミエ・クリュと同じだけの時間と努力が費やされて おり、パーカーさんに「エマニュエル・ルジェのものと並んでブルゴーニュで 最高の出来映えである」と言わせるほどです!!
今回、そんなパストゥグランの特別バージョン「パストゥグラン・ キュヴェ・レクセプション」が入荷してきました。このキュヴェは 全て古木から採れた葡萄を使い、さらにその中から健康な葡萄のみを 選別して造られるスペシャル・キュヴェです。

キタザワにて購入。金曜日は洋風冷奴だったのだが、土曜日は韓国風冷奴。豆腐にキュウリの千切りと大葉をのせてチョレギサラダ用のドレッシングをかける。その上にさらに韓国海苔をちぎってのせる。カルディで買ったチョレギサラダ用のドレッシングがちょうどいい辛さで美味しいんだよな。ワインはパスグラ。金曜日がアリゴテでこの日がパスグラと、ローテーションの谷間を2軍上がりで埋めているようだが、アリゴテもパスグラもそれはそれで美味しいんだよな。

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松尾スズキプロデュース 東京成人演劇部 vol.1「命、ギガ長ス」@ザ・スズナリ

松尾スズキです。去年芸能生活3 0 周年を迎えました。
魑魅魍魎跋扈する芸能界で、3 0 年、信念をまったく曲げずに生きてこられた。
もしかしたらこれって奇跡なのかもしれない、という、
その勢いのどさくさに紛れて、
劇団を新たに作ってみます。いや、劇団ではないな。
部です。ほぼほぼ演劇部です。部活です。
思いかえせば、学生演劇をやっていた頃が一番楽しかったのではないか?
そんな思いがあります。自戒のような思いです。
26歳で劇団を作ってからというもの、
失敗したらホームレス、という、プレッシャーとばかり戦い、
楽しむことを忘れてしまったのではないか?
苦しむことが常態化し、
苦しみに慣れることを「楽しい」と錯覚して来たのではないか。
そんな迷い?  惑い?  疑心暗鬼?
から、いったん自由になってみたい。
演劇を再び、楽しみたい。
そこからまた大人計画と向き合いたい。
ああ。演劇部がやりたい。
そんなわけで、次がいつになるかはわかりませんが、
今回は、今、松尾にとって、
もっとも演劇部のイメージに近い女優、
と、勝手に思っている安藤玉恵さんと、二人芝居。
第一弾『命、ギガ長ス』です。
よろしくお願いします。

作・演出:松尾スズキ
出演:安藤玉恵 松尾スズキ

スズナリで席番号を確認して座ろうとしたら席がない。端っこの席だったので、最後の最後に椅子を入れるということで、開演直前までロビーで待機。こういうのは初めてだった。ようやく座れて、やれやれと思っていると、客への注意のアナウンスがなぜか吹越満。なんと劇中の効果音も吹越満だったのだ。
芝居は引きこもり気味の中年男性と認知症気味のその母親という、またもや今どきのシチュエーション。ただ変わっているのは、その親子をカメラで撮影している女子大生がいるということ。彼女は授業の一環でドキュメンタリーを撮っているのだ。この撮っていて、撮られているという構造がひとつの肝だった。
もはや大人計画のチケットは高いので、松尾スズキスズナリで観られるのは貴重な機会だった。やっぱり面白いねえ。麻婆豆腐のラップを外すときにむせるとか、ネタが細かいんだよな。安藤玉恵は母親役も女子大生役もどっちも可愛かった。途中にダンスもあったりして、なかなかに楽しい芝居でした。

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ディアログ(ランチ)

観劇前のランチ。4月に一度満席で入れなかったので久し振り。12時の入店で一番乗り。最初はクレマン。

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直前にFBに上がっていた「フォアグラのスモーク インゲンのサラダ添え」を食べたいと思っていたのだが、プリフィックスの選択肢にない。でも言ったら出してくれた。ねっとり濃厚で美味しい。付け合わせのインゲンがまた美味い。ワインはソーテルヌ。鉄板のマリアージュだな。

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次はパプリカのスープ。ディアログのランチは、このスープが効いてるんだよな。

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メインはブイヤベース。ディアログの夏の定番だ。日本人の舌に合うように工夫されている。見た目も綺麗だし、実に美味しい。ワインはダヴィド・デュバンのロゼ。美味しかったので、このワインはお代わりしてしまった。

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デザートは盛り合わせ。この日のランチタイムは割と静かな感じだったのでシェフの好井さんやソムリエの下川さんと色々話せてよかった。4種類の塩を使い分けているとか、先輩シェフから譲り受けた調理器具の話など興味深い話が満載だった。

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