愛について語るときに我々の語ること(レイモンド・カーヴァー)★★★☆☆ 5/7読了

その鮮やかにして大胆な文学表現で、作家カーヴァーの文学的アイデンティティをくっきりと刻印し、八〇年代アメリカの文学シーンにカルト的とも言える影響を及ぼした、転換期の傑作短篇集。

「MONKEY」誌に載った、この本に関するブライアン・エヴンソンの文章がきっかけで読んでみた。この本に収録されている作品は編集者ゴードン・リッシュの削除と直しが相当入っており、その辺を論じたのがエヴンソンの文章になる(リッシュはエヴンソンの編集者でもあったのだ)。この本に収録されている「風呂」という短編は『カーヴァーズ・ダズン』には「ささやかだけれど、役にたつこと」というタイトルで収録されていて、「風呂」よりも断然長い。エヴンソンは「風呂」の方が好きだと書いており、私も読み比べてみたが、「風呂」の方が良かった。まあ、リッシュのリライトの是非はともかく、この短編集はなかなか良かったね。


京都・奈良・滋賀旅行(京都の日)

楽しかった旅行もついに最終日。8時頃にチェックアウトして荷物を預けて、伏見稲荷へ向かう。伏見稲荷は妻の希望なのだ。朝早めのつもりだったが、それでもかなりの人出である。特に外国人が多いね。有名な千本鳥居は部分的なものなのかと思ったら、ずーっと上の方まで続いている。全部回ると大変なことになるので、途中で引き返して下りた。外国人の家族でベビーカーを持って階段を上がっている人がいて驚いた。

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伏見稲荷のあとは、宇治の平等院へ。いい天気過ぎて日差しがきつくなってきた。駅直結の伏見稲荷とは違って、駅からはそこそこ歩く。鳳凰堂の中を見学できたのだが、整理券をもらって3時間待ちとのことだったので断念した。実物を見るのは初めてだが、平等院鳳凰堂はやっぱり美しいね。

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鳳凰堂やその他の建物を見学してから、平等院ミュージアム鳳翔館へ。なかでも「雲中供養菩薩像」がなかなか良かったね。小さくて可愛いし、楽器を持ってるっていうのが面白い。
平等院を出てから宇治川の浮島へ。橋からの川と山の眺めが良かったねえ。

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お腹が空いてきたのでランチの場所を探す。色々見た末に「とにまる うじばし通店」へ。スイーツのお店だがランチもある。生ビールを飲んだ後にハンバーグランチ。さらにデザートに「とにまる よくばりセット」。やはり宇治に来たなら抹茶スイーツ食べないとな。妻と娘は抹茶が苦手なので「ひやしあめパフェ」を注文(抹茶も入ってるんだけど)。

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生ビールの注ぎ方が悪いとか、出てくるのが遅いとか、ランチの味噌汁がこぼれてるとか色々問題があったが、スイーツは美味しかった。ただ、結構なボリュームだったので、ハンバーグ食べないでスイーツだけでもよかったかも。
昼食後は、宇治駅から木幡駅へ。木幡駅に何があるかというと、娘の行きたかった「京アニ&Doショップ」があるのだ。ちなみに「京アニ」とは「京都アニメーション」のこと。絵が綺麗なアニメーション制作会社として有名なんだそうだ。店は思ったよりも狭くて、私なんか5分いれば飽きる。アニメ好きの妻もそんなに長くはいられない。そんな中、娘は1人でじっくり見たいから駅で待ってろという。仕方がないから妻と2人で駅のベンチで30分くらい待っていた。まあ、楽しかったんならいいんだけど。

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その後は京都駅に戻って、新幹線の時間までお土産屋を物色して、ホテルで荷物を受け取って帰途に着いた。ところが、どうやら関東では大雨が降っているらしく警報まで出ている。荷物が重いのに大雨は勘弁して欲しいと戦々恐々だったが、何とか降られずに済んだ。

京都にはいつか行きたいと思っていて、今回ようやく実現した。恵文社一乗寺店を始めとした本屋めぐり、下鴨神社生駒山などの森見ゆかりの場所の訪問、それに少し前のdancyu誌で見たびわ湖バレイなど、自分の行きたい場所を軸にして、妻と娘の希望を取り入れつつ、神社仏閣も組み込んだ。それでも、京都は相国寺に行きそびれたし(若冲の絵も見たかった)、錦市場もちゃんと見られなかったし、祇園も行けなかった。奈良は平城京跡に行きそびれた。滋賀が一番当初の予定通りに進めることができた。お寺や神社の中では唐招提寺石山寺が良かったね。私は子どもの頃切手を集めていて、唐招提寺の金堂と石山寺の多宝塔は切手で知っていたのだ。今回実物を見て、素晴らしさを実感した。
そして何より力を入れたのが夕食の場所だ。役に立ったのが、インスタの京都グルメのアカウント。1ヶ月くらい前からいくつかフォローしてお店の情報を仕入れていた。吟味を重ねた末に選んだのが「めなみ」「メッシタ パーネ エ ヴィーノ」「澄吉」「Lanka」の4店。この4店の予約が取れた時点で、かなりの手応えを感じていたのだが、実際に行って食べて飲んでみて、自分の選択に間違いがなかったこと確認した。どれも素晴らしいお店で、ここを選んだ自分を誉めてやりたい。特に「めなみ」以外の3店は、自分の好みにぴったりの店だった。お店の人の目が届く範囲の小さな店で、ワインがグラスで沢山飲めて料理が美味しい。この3店は甲乙付けがたいけど、特に「澄吉」が気に入ったね。お店の雰囲気がとてもいいし、料理がいちいち美味しいんだよな。そして日本ワインをグラスで何種類も飲める。こういう店はなかなかないね。次に京都に行くことがあったら、また「澄吉」に行きたい。というか、「澄吉」に行くためにまた京都に行きたい。

Lanka(ディナー)

旅の最後のディナーは、ハレの日花遊小路という商店街の2階にあるこちらのお店へ。ウッディーでお洒落な店内である。まずはスパークリングとグジェール。グジェールは小さいタイプだった。

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アラカルトで頼んだのだが、3人の場合は前菜3品、メイン2品くらいがいいのではないかということで、そのように注文した。ただ、メインの魚が終わってしまっていたので、肉2種類になってしまった。
最初はウサギと天使の海老と豚足のゼリー寄せ。ワインはボトルを並べてくれて、そこから選ぶのだが、結局は全部飲むことになると思いますと言うと、その後はボトルを並べずに持ってきてくれた。

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次の料理はリヨン風サラダ(ポーチドエッグと砂肝のコンフィ)。砂肝がコリコリって感じではなくて、しっとりって感じだった。

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次はサーモンとホタテのムースのパートブリック包み焼き。3人なので、ちゃんと3つにしてくれている。

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メインの最初は仔鴨のロースト。付け合わせの野菜にフリットがあるのがいいね。ワインはトスカーナ。このお店はフランスワインが多いのかなと思いきや、結構多国籍だった(メッシタ パーネ エ ヴィーノもそうだったな)。

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メインその2はスペイン産イベリコ豚のロースト。バジルソースがちょっと珍しかった。ワインの最後にはマッサ・ヴェッキアも出してくれた。

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少し早いが、妻の誕生日が近いので、誕生日用のプレートを頼んでおいた。綺麗な盛りつけだったね。
コーヒーカップイッタラのタイカ。私も家でティーマを使ってるのだが、こういうのも欲しくなっちゃったな。

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この店はワインやワイングラスが厨房とは反対側に置いてあるのが面白い。ソムリエの方も色々と配慮してくれて有り難かった。料理もワインも美味しかったし、最後の夜を飾るにふさわしい素敵なお店だった。

京都・奈良・滋賀旅行(滋賀の日)

最も晴れる日に設定しようと思っていた滋賀の日。京都駅からJR湖西線志賀駅へ。志賀駅からバスでびわ湖バレイのロープウェイ駅へ。このバス用に小銭を用意していたのだが、このバスもSuicaが使えた。京都でも奈良でも滋賀でも全部Suicaが使えた。まったく便利な世の中になったねえ。
ロープウェイで打見山の山頂まで行くと、びわ湖テラスがある。ここから琵琶湖を一望できるのだ。ここはdancyu誌で知って、行きたいと思っていた。ただ、ロープウェイは往復2,500円とかなり高い。
日本一の高速ロープウェイということだが、登りは途中で速度を落としたりしてちょっとゆっくりめに登る。ただ、途中の支柱のところで結構揺れる。山頂に着いたときにはちょっと酔ってしまった。
テラスの突端は柵ではなく水が張ってある。これはなかなかいい工夫だね。琵琶湖一望は圧巻の一言なのだが、少しもやっていたのが残念。ただ、そのおかげで神秘的な感じもあった。琵琶湖と言えば河野裕子の「たつぷりと真水を抱きてしづもれる昏き器を近江と言へり」を思い出すが、この日はもっと明るい印象だった。

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テラス以外にもリフトもあるのだが、リフトには乗らず、その辺の遊び場を巡ってから戻った。
ロープウェイで下に降りてくると長蛇の列ができている。やっぱり朝一で来て良かった。バスが来るまでの間にお土産コーナーでお土産を購入。家用に「あめ煮」。実はもう食べたのだが、これは美味しかった。

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次の目的地は近江神宮。娘は百人一首が好きで、映画「ちはやふる」も好きなのだ。袴姿でバッチリ決めて写真を撮っている女性が結構たくさんいた。

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お次は三井寺だが、その前に昼食を。琵琶湖疎水にほど近い「お食事処にしお」というお店。ここは事前にチェックしておいた。普通の昼飯時に入れて良かった。妻がエビ天うどん、娘が鰻丼の中、私が漬けカツオとトロロ丼。美味しかったし、お店も植物がいっぱいで綺麗でよかった。

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三井寺は「お食事処にしお」から歩いてすぐ。石山寺とのセット券があったので、それを購入して入った。

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三井寺は結構広くて、映画のロケにも使われたそうだ。最後の展望台から琵琶湖が見えるのだが、さすがにびわ湖テラスからの眺望には敵わない。建物も良かったけど、石山寺との「あお若葉(もみじ)の競演」というのをやっているだけあって、青葉がとにかく綺麗だった。

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そこからまた電車に乗って石山寺へ。石山寺駅から瀬田川沿いを10分くらい歩くと着くのだが、結構遠く感じたな。瀬田川ではボートの練習をしていた。
石山寺と言えば多宝塔である。急な石段を登り切ると、前方の巨岩の上方に枝に隠れて多宝塔が見える。この感じが何とも言えない。

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そして、登っていって多宝塔と対面である。個人的には神社仏閣の建物で一番造形的に美しいと思う。

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多宝塔はもちろん良かったのだが、青葉がとにかく綺麗で、森林公園の中を歩いているような感覚もあった。

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石山寺は実に良かった。帰りの駅までの道のりは行きよりも短く感じたね(よくあることだけど)。

澄吉(ディナー)

烏丸御池駅からちょっと歩いたところにある。歩きながら左右を見ていると、この辺は良さげなお店が他にもいっぱいあったね。お店は間口が狭くて奥に長い。1階はカウンターとテーブルが2卓くらいで、2階もある。
ネット予約時は「澄吉セット(1,500円)」を必ず注文しなければいけないようになっていたが、それはシステムの都合上ということで、実際には何を注文してもOKだった。
スタートの飲み物はクラフトビールにした。今繋がっているのが、ウッドミルブルワリー・京都のゴールデンエールということだったのでそれを。これは美味しかったね。

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料理は結局、澄吉セット2人前と京漬物とだし巻き卵(九条ネギ)を注文。この澄吉セットがなかなかに秀逸だった。「おばんざい3種」「天然鮮魚のサラダ」「名物 和牛モツのどて煮」「岡山産 若鶏の唐揚げ 」の4種類。どれも酒の肴にピッタリで、確かにこれから始めれば間違いがない。特に「名物 和牛モツのどて煮」が絶品だった。

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ここは日本ワインと日本酒のお店ということで、日本ワインが飲めるのを楽しみにしていた。すっきりめから徐々にということで、最初はイケダワイナリーのセレクト。漬物は素朴な感じ。

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だし巻き卵はふわっふわだった。次のワインはタキザワ・ワイナリーのケルナー。

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ワインはさらに、ヒトミワイナリーのShindo Funi cuvee Tsumura。そして、ボタニカル・ライフのvin-shu。ボタニカル・ライフのワインは初めて飲んだ。

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昼食が遅かったので、娘も妻ももうお腹いっぱいだったようだが、私はまだまだ行く。確か、椎茸の肉詰め揚げとせせりの黒胡椒焼き。

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もちろんワインもまだ行く。シャトー・メルシャン椀子メルロー。ここで一番濃いのが出ちゃったのだが、私がまだ飲むので、ちょっと戻って九能ワインズのサクラ。

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最後に締めと思って揖保乃糸パスタ京たぬき風を注文したのだが、思ったよりも量が多かったのと、妻と娘が全然食べてくれなかったので、さすがにお腹パンパンになってしまった。

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ここまで仮死状態になっていた娘もデザートタイムになると目を輝かせてくる。注文したのは生チョコテリーヌとシャーベット。生チョコテリーヌ美味しかったな。

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さすがに食べ過ぎ飲み過ぎだと思ってデザートワインはやめとくかなと思ったら、会計した後に北海道ワイン鶴沼ミュスカを出してくれた。甘いんだけど甘すぎなくて、これも美味しかったなあ。

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お店の人は厨房に料理担当の男性が1人、サービス担当の女性が1人、そしてソムリエの男性が1人の3人体制で、実にチームワークがいい。ワインはボトルを並べる方式ではなくて、「こういう感じで」と言うと、大体察して順々に持ってきてくれた。これを全部日本のワインでやるのって結構大変だと思うんだよな。素晴らしいね。料理も美味しくてリーズナブルでお酒に合うものばかり。このお店は本当に良かった。近くにあったら絶対に通うな。

京都・奈良・滋賀旅行(奈良の日)

4/30と5/1は天気が悪かったが、ここからは晴天が続きそうだ。というわけで、5/2は奈良の日にした。まずは地下鉄の窓口で奈良・斑鳩1dayチケットをゲット。
京都からJR奈良線西ノ京駅へ行って、薬師寺からスタート。事前調査が足りなかったのだが、なんと東塔が修復作業中でシートですっぽり覆われてしまっていた。初めて行く娘はかなり憤っていたが、まあ仕方がない。しかし、観光客に配慮してなのか、中に入って修復作業中の東塔を見られるようになっており、そのための整理券を配っていた。とりあえず整理券をもらってから他の建物を見学。東塔以外の新しめの建物にはあまり魅力を感じないのだが、仏像はさすがの存在感だった。
順番が来たので、東塔の見学へ。白いヘアネットをかぶった上でヘルメットを着用する。それから足場に組まれた階段を昇って、一番上の方まで行ける。修理中なのは残念だったが、東塔のこんな上の方を見られたのは貴重な体験だった。写真は撮っても構わないのだが、SNS等にはアップしないでほしいと言っていたのでアップしない。

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修学旅行で行ったときもお坊さんの法話を聞いたが、せっかくなので今回も聞いた。相変わらず話がうまいね。最後に玄奘三蔵院も見たが、ここは見なくてもよかったかも。予定よりも薬師寺で時間を使ってしまった。
薬師寺から歩いて唐招提寺へ。私は薬師寺には行ったことがあったので、唐招提寺の方に期待していた。入るとすぐに国宝の金堂に出迎えられる。以前から見たいと思っていたが、実際に見ると素晴らしかった。唐招提寺薬師寺のように広くないのだが、国宝の数も多いし、見どころが多かった。

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唐招提寺から徒歩で尼ヶ辻駅へ。途中に宝来山古墳(垂仁天皇陵)があるのだ。こういうのが住んでいるそばにあるのってどういう気持なんだろうね。

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本来の昼食予定地はもっと先なのだが、薬師寺で時間が掛かってしまい昼飯時になってしまった。大和西大寺駅で降りて、森見のエッセイにも出てくるミュンヘンというレストランに行ってみたが休みだった。結局適当な場所が見つからないので、次の予定地である生駒山へ。これも森見のエッセイを読んで、ケーブルカーに乗って生駒山の山頂に行ってみたいと思っていたのだ。ケーブルカーの鳥居前駅へ行くと、開業100周年の横断幕があった。開業100周年ってすごいね。 でも、車両はものすごく可愛らしいのだ。途中、宝山寺駅で乗り換えて山頂へ。山頂には遊園地がある。

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何か1つくらい乗り物に乗ってもいいかななんて思っていたのだが、それどころの騒ぎではない。どのアトラクションも長蛇の列である。一昨日、昨日と天気が悪く、今日になって晴れたので、地元の家族連れが押し寄せてきたようだ。元々遊園地には興味が無いので、昼食を取るためにビューレストランへ。既に時刻は15時である。さすがに席は空いていたのだが、食べ物を受け取るカウンターに並ぶ列は結構長かった。ようやく受け取ってテラス席へ。こちら側からは大阪方面が見下ろせる。市街地の高層ビル群やあべのハルカスも見えた。

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食べ終わって、下りのケーブルカーに乗って宝山寺駅で降りる。宝山寺にも行ってみたかったのだが、そこからすごい階段を昇らないと行けないようだったので断念した。

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本当はこのあと春日大社東大寺方面に行くか、平城京跡に行くかしたかったのだが、時間がなくなってしまったので、そのまま京都に戻ることにした。
夕食までは時間があったので、妻と娘は京都駅の土産物コーナーへ行き、私はホテルに戻って仮眠した。
妻と娘が戻ってから支度をして、烏丸御池の「澄吉」へ向かった。
「奈良・斑鳩1dayチケット」はケーブルカーも乗れるし、京都市営地下鉄も乗れるので、かなりお得に使えたね。

メッシタ パーネ エ ヴィーノ(ディナー)

このお店は今話題(?)のサカエヤの熟成肉を食べさせてくれる。実は元々滋賀のセジールへ食べに行こうかと思っていたのだが、ちょっと遠いので断念していたところ、京都でも食べられるお店があることを知ったのだ。メインでお肉を食べることを確認すると、お店の人が肉の塊を持ってきてくれる(リブロースとイチボとランプ)。注文は200gからで、2種類注文する場合は150gからとなる。ちょっと考えて、熟成のイチボを200g注文した。ドリンクの最初は本日の泡ワイン。オーストリアのマインクラング。

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お肉の前は前菜盛り合わせとパンだけにして、お肉の後にパスタを頼む作戦にした。前菜盛り合わせは色々な野菜のピクルスが美味しかった。次のワインはヒトミワイナリーのキレキレ。

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パンはとりあえず2人分注文。カウンター内の厨房に男性が1人いて、サービスの女性が1人。おそらくご夫婦なのでしょう。そのソムリエールがボトルで数種類のワインを持ってきてくれるので、そこから選んでグラスで注文する。次はミカというポルトガルのワイン。最初の2杯は酸味が強かったが、このワインはちょっと甘みもあった気がする。

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メインのお肉が登場。絶妙の焼き色。付け合せのジャガイモも含めて抜群に美味しかった。ワインは妻が熊本のキュベ玉名、私がロワールのラ・ミュールというガメイ。基本イタリアンのお店だと思うのでイタリアワインが多いのかと思っていたら、かなり多国籍だった。嬉しい誤算。

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パスタその1は発酵バターと羊チーズのパスタ。白トリュフのスプレーも付けてくれて、途中でこれをシュッとやると味の変化が楽しめる。ワインはスロヴェニアのムレチニックのANA

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パスタその2はボロネーゼ。思い描いていたボロネーゼとはちょっと違っていたが、これはこれで美味しい。ワインはトスカーナのラ・メルカレッチャ クオール・ディ・レオーネ。

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ドルチェは、アダルトなティラミスと生チョコガトーショコラ。今まで素朴な感じの料理と盛り付けだったのだが、ドルチェは急にスタイリッシュになった。

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最後はコーヒーでフィニッシュ。料理も美味しいし、ワインも色々な国のが飲めて大満足でした。ただ、本当は肉を2種類食べたかったなあ。